切り取ったつるの先端はそれだけででも巻きつきます。 
 つるを20センチほど切り取って割り箸に密着させるようにして水差しに入れておいてください。一晩で2回転ほど巻きつきます。このときりんごが入った容器内で行うと早く巻きつきます。照度、明暗、温度、などによっても巻きつくスピードが変化することも考えられます。ホームセンターへ行くと野菜の鮮度保持剤を売っているところがあります。エチレン吸収剤が入れてあります。リンゴはエチレンガスを発生します。エチレン吸収剤を入れておくと巻きにくくなるかもしれません。リンゴで同じような効果がある現象があります。カボチャの巻きひげです。アサガオのつるの代わりにカボチャの巻きひげを入れて、リンゴを置いてみましょう。巻きひげは急速に巻いてきます。巻きひげの場合支柱に接触している部分は先端だけです。ひげの中間で空中で巻き上がってきます。
フジのつるは内部で捻れています。実験2
アサガオのつるや巻きひげは捻れています。
(もっと)面白い実験でたしかめる生物の不思議 東京図書出版会・蒼天社    梶田高由
人工アサガオへ
螺旋に捻れている芋のつる
アサガオの巻き方
アサガオのつるは左回転(反時計回り) 植物体全体で観察しようとすると大掛かりになってしまいます。先端から10cmぐらいのところにストローを切ってはめて写真のように固定します。上から片目でつるの位置を記録します。葉を銀紙で覆ったり、明るくしたり、暗くしたりして回転のスピードを調べてみてください。変化すると思います。夜と昼でも違うかもしれません。へくそずらを植木鉢に植えて同じようにやってみてください。植木鉢に取れなければ、野外で実験すればいいと思います。右回転をしています。つるが巻きつく仕組みは支柱に触れた側の成長が抑制され反対側の成長が盛んになるためだと言われています。環境の変化によって回転のスピードが変化するような運動を簡単に成長の差によって説明できるのでしょうか。それなら、つるが支柱に巻きつくメカニズムはどうやって説明すればいいのでしょうか。
  巻く植物を何でもあげてみましょう。右まき左巻き。

 右巻きか左巻きかは私はどちらでもかまいませんが、一応決めておかないと厄介です。ここでは左手で棒を握ったときその手の親指が示す方向へ回転していくときを左巻きということにしましょう。
ヘクソカズラ、フジ、ホップ(右巻き)・アサガオ、ヒルガオ、アケビ(左巻き)もっともフジは左巻きの種もあるそうです。地球が回転しているからアサガオは左巻きになるという説がありますが、これではどうも説明は難しいと思いませんか。

実験1
 アサガオのつるやカボチャの巻きひげをアルコールにしばらくつけておきましょう。アルコールから出して乾燥させます。乾燥すると内部が捻れてできていることがわかると思います。

実験2
 フジのつるの先端20cmほど切ってください。切口を縦に2cmほど切り裂いてください。小さな容器に一方は水、もう一つには食紅を入れて水差しにします。切り裂いた半分は水に半分は食紅液に入れて半日程おきます。らせん状に色がついてきます。p5捻れてできているつるの茎:とp4人工アサガオを参考にしてください。
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