このホームページを訪れる人はほとんどいなくなってきた。そろそろ潮時かもしれない。何がしかの実験をやってきたが、それだけだったかもしれない。まだ、いくつかのことを確かめたいと思って時々は実験をしているが、現役を引退して、設備が整っていない。気力もない。新しい知見を発出することがほとんどできない。もう止めた方が良いかもしれない。少しはまとめて終わるのがいいかもしれない。
 1屈光性 ・・・根は光では曲がらない。

岩波洋三の生物の簡単な実験書を見た。本当は花粉について勉強するつもりだった。けれども、まったく分からなかった。飛んでくる花粉さえ集められなかった。さっさとあきらめた。で、彼の本に狭い隙間で植物を育てる実験があった。彼の方法では発見できるものも発見できないかもしれないと思った。まず、当時音楽用のCDケースが手ごろだった。多分厚さが5から6mmぐらいあった。このケースに水浸しにした脱脂綿を一面に敷きしめてそこに種を蒔いて蓋をして立てておくことにした。植物はこの隙間で発芽して成長するだろう。ただ、片面は絶えず脱脂綿に接しているわけだから、それがどのような影響を及ぼすかはわからなっかた。まずやってみることだ。発芽の様子がよく分かるように、薄い墨汁を脱脂綿に湿らすことにした。これで成長の様子をコピーで保存することができるようになった。左は白菜の芽生えを右から自然光を照射しながら数日間発芽させたものです。右はキュウリを右から光を当てながら数日間発芽させたものです。上から概ね一日目、2日目・・・)茎は確かに正の屈光性を示しますが、根は光には反応しないように見えます。
土に種を蒔いて発芽させたとしよう。私は地中の種は動かないものと普通に思っていた。ところがどうもそもそもそこが違う。種は地中に浮いているようなものだ。植物が育って、茎が屈光性を示して動くと種子も動くのだろう。 特に茎が光の方へ傾いていくと根は光と反対側に傾くことがある。決して根が光に反応したわけではないと思う。
 で、教科書の編集者の太田次郎先生に根は負の屈光性なんか示さないと思う。って、結果のコピーも添えて手紙を書いた。先生からは専門家ではない旨の回答があった。一般に言われいる事柄だから、そのまま記載した。教科書は考える土台になれば良いというような返事があった。ただ、ドイツの学者は根の屈光性は一般にはないと記載している。東京大学の宮地教授の植物生理学にはそう記載されていいる。で太田先生は宮地先生にも確かめられたようです。先生はそのまま記載したとの回答があったらしい。
 で、しばらくしたら大阪市立大学から電話が来た。屈光性の日本の専門家だ。種によって違うかもしれないが根は一般に負の屈光性を示す。って、言ってきた。実験して見せるから来いって言われた。行かなかったが僕が正しいと思っている。
 右はルコウソウ3本の芽生えに右から光を当てて育てた。最初と最後のコピーを切り取って重ねたものです。茎が屈光性を示して光の方へ傾くと根が傾いていきます。 違う方法で実験した結果では、根は光が当たっても暗くても、同じように螺旋を描いて伸びていく。
 ついでに、進化論のダーウィンは屈光性の実験を行っている。で、本当に彼の実験が正しかったのだろうかって思う結果を得たが、それ以上実験を進めなかった。もう再び実験することはないだろうって思うが、・・・。
 

芽生えはコピー機でコピーかPCでスキャン

ダーウィンよると先端に光が当たった時だけ先端で屈曲するはずだが、光が当たったところで屈曲するという結果になった。・・・正しければ大変な結果だけれども、これでやめた。扇風機で回転したりして光の方向を変えて実験すると面白いと思うが私はここまでで止めた。こんな結果は試験に出せない。

根は屈光性を示さないのじゃないか