ホタル:ホタライト、ウミボタル

 マイクロチューブに乾燥剤シリカゲル数個と乾燥ウミボタルを入れておく。蓋をして冷蔵庫に入れておけば数年はいつでも使える。乾燥ウミボタルは理科業者から購入すればよい。生きたウミボタルは夏の海で採集ができる。多分静岡県以南の海岸に分布していると思う。私は若狭湾で採集した。砂地の海岸が良い。持ち帰るにはこしきで沪して綺麗な海水にして冷却して運べばいい。このHPのどこかに採集方法が記載されていると思うが、分からない。もし、チャンスがあれば生徒と一緒に採集容器を引き上げると青白く光る。道路に海水を撒くと青く光る。多分みんなで感激することになると思う。静岡大学にいた専門の教授によれば飼育は簡単らしいが、私は成功しなかった。ついでに、彼は早くに亡くなった。訊こうと思ったが遅かった。

竹串の後ろでウミボタルを細かく潰して水を入れる。暗くしてマイクロチューブをタッピングをすると光る。(タッピングをするとよく光る理由は?)

最後のアニメーッションはホタライトの光だ。これも理科業者から購入する。大腸菌に作らせたホタルの発光システムだ・キッコーマンという日本の醤油メーカーが開発した遺伝子組み換え技術を使ったものだ。A液、B液からなる。2つの液を混ぜると光る。この2液を違うマイクロチューブに少し入れて冷凍しておけばいつでも使える。40個とか80個ぐらいを同時に発光させると感激をする。しばらくすると光るマイクロチューブが宙を舞う。特に夜の企画を持たない小学校の集団が見せてほしいと言ってきた。急遽小学生のチューブも用意した。終わったら、小学生から質問がきた。面白かったらしい。

ルシフェリンとATAP=A液 ルシフェラーゼ=B液 :A液とB液と酸素で発光する。B液は酵素だから高温で変性する。強酸や強アルカリで失活する。ついでに発光に酸素が必要なことはエイジレス(食品酸化防止剤)を使えば簡単に確かめられる。ATPはあらゆる地上の生物が直接使えるエネルギーの唯一の形だ。細菌でも、人間でも同じだ。細菌がいれば、と言うか、生き物がいればそこには必ずATPがある。ATPがあれば光るようにすれば細菌のコロニーがあることがわかる。だから食品関連会社がこのキットを開発したらしい。まな板が光ったら、食中毒の危険があるのだろう。ただ、細菌の検出に本当に利用できたかどうかは知らない。
 さて、この生き物たちはどうして光るのだろう。ホタルの光はラブライトらしい。ホタルの観光地へ100円ショップで買った点滅ライトを持って行った。こっそりとONにしてみたが、たいした効果はなかった。車のハザードランプに集まってくるのは平家ボタルらしい。観光地のは普通は源氏だ。で、ホタルの点滅をビデオ撮影をしてきた。光電池にスピーカーを接続すると光の点滅が音の強弱の信号に変わる。この音を使って光の点滅を調べてみようと思ったが、やっていない。昔、マレーシアでホタルの鑑賞会があったが、子供が生まれたばかりで、残念なことに行けなかった。