第七回 植物色素の分離ーペーパークロマトグラフィー法 

アクワイアーサクラ:さいえんすじゃらん

これは展開溶媒ヘキサン:エチルエーテル=6:4を用いたときの展開途中の様子です。たぶん3cmほど溶媒が上昇したころだろうと思います。含まれていた色素が分かれ始めています。先端の黄色い色素がカロテン、次の黄色い色素はルテイン、青緑はクロロフィルa 黄緑の色素がクロロフィルbだろうと思います。本当にそうなのかは最低でも抽出して吸収曲線を求めないといけないだろうと思います。

この方法はいずれカラムクロマトグラフィー法で利用します。

とっぷう

展開溶媒が水のような場合は蓋をしなくてもあまり問題はないと思いますが、展開槽に必ず蓋をします。なぜでしょうか。蓋をしないでやってみればすぐ分かると思います。

展開溶媒の組成を変えてみましょう。

ヘキサンを展開溶媒にするとカロチンという黄色の色素以外ほとんど移動しません。

展開溶媒をエチルエーテルにするとすべての色素が展開溶媒と同じスピードで上昇してしまいます。

ヘキサンとエチルエーテルの割合をうまく混ぜるとうまく色素が分離してきます。展開溶媒を固定しても良いが、徐々に変えながら展開しても面白いかもしれません。濾紙を広い物を使えば展開溶媒を変えて二次元のクロマトグラフィーが出来ます。