右は幾つかの物質が混ざったものがろ紙の上を染みあがっていく時の様子を撮影したものです。

それぞれの物質が染みあがっていく時ある規則を持って動いていきます。

同じ条件でやれば、誰がやっても、それぞれの物質の並び順は同じになります。緑の物質が先に出て行くことはありません。Aさんにしか出来ないようなハンドパワーのようなものは科学ではありません。

黄色の2は
y2÷fの値が一定になるように移動していきます。
染込んでいく溶媒とろ紙が同じなら、同じ物質は同じように動いていくはずです。

きちんと座らんとあかんなあ
わん。キャイ〜ンとならんようにしたいわん

第七回 植物色素の分離ーペーパークロマトグラフィー法 

私達もやってみましょう
クロマトグラフィー

アクワイアーサクラ:さいえんすじゃらん

f

有機溶媒は引火性です。また、大量に吸引すると気分が悪くなります。換気を十分行ってください。もっとも有機溶媒が入手できなければ実験ができませんのでご了承ください。

U 植物色素

@乳鉢にほうれん草の葉と乾燥剤のシリカゲル(なくてもいいかもしれません)を入れてよくすりつぶす。アセトンを入れて少しかき混ぜて、ビーカーに移す。
A@液をろ紙でろ過して濾液をそのまま使う。うまくいかないときは試験管に6mlほど入れてさらに5ml程度のエーテルを加える。大量の水を加えて軽く振ると上層のエーテル層に色素が入ってくる。これを色素試料とするがかなり濃いほうが良い。薄い場合は吸引減圧濃縮をするか、しばらく手で暖めると良い。
BAで作った色素試料液を細いガラスキャピラリーで吸い取ってろ紙にスポットする。
C展開溶媒はヘキサン:エチルエーテル=6:4ぐらいにしましょう。密閉できるガラス容器に展開溶媒を1cmほど入れてBのろ紙を吊るして溶媒を染みあがらせる。上の写真を参考にしてください。
ネットの写真上で測りました。
A f=49mm(0.81)、y2=40(0.71)、g=35、yg=23(0.47)
B f=58mm(0.82)、y2=48(0.68)、g=48、yg=29(0.41)
T入浴剤

青、黄、赤などの色素を含んだ入浴剤を混ぜる。温水で溶かして試料液とする。
ボールペンの先などの管に付けてろ紙にスポットする。少し乾燥させたほうが良いかも知れません。瓶にお湯をTcmほど入れる。ろ紙を吊るしてお湯で展開する。

y2

とっぷう

ついでに、クロロフィル類は蛍光を放ちます。色素が薄くてよくわからないとき、ペーパーに紫外線を照射すると光るのでよくわかります。

展開溶媒をヘキサンにすると、カロチンだけが上昇します。他は原点から動きません。エーテルにするとすべての色素が先端まで移動してしまいます。

ちょっと適当すぎた

テーリング
何か不純物が色素を押し上げています。

中央が下がっています。
何物か不純物が色素の動きを止めています。下へ引っ張っています。