第三十一回 カラムクロマトグラフィー 植物色素編


ホウレンソウの色素

@色素の試料液の用意
 
 準備:アセトン、シリカゲル、乳鉢、ヘキサン

ホウレンソウの色素液が最も簡単に作れます。もやしやめかぶその他の植物ではうまくいかないことが多いので注意してください。うまくいかない場合はアセトンの代わりにエタノールで抽出するといいでしょう。(シリカゲルは使わなくてもいいかもしれませんが、この方が良い結果が得られることが多いようです。いずれホウレンソウの結果をアップデイトしますが、下にタンポポの結果を示します。黄色い色素が2種類分離されていますが、よく分からないかもしれません。
ホウレンソウを切り刻んで乳鉢に入れる。シリカゲルを加えてよくすりつぶす。10ml程度のアセトンを加えさらによくすりつぶす。すりつぶし液をろ過して試験管に入れる。濾過した色素液はこのままではカラムに流すことはできません。ヘキサンに移してカラムに吸着させる必要があります。
 試験管に3分の1量程度のヘキサンを加えて大量の水を入れると色素はヘキサンの層に移ってきます。

カラムの充填剤はセルロースパウダーにします。セルロースパウダーにヘキサンを入れてしばらく放置しておく。5mlポリ注射器に脱脂綿を少し入れて詰める。セルロースパウダーを数回に分けて詰める。この時乾燥させないように注意して下さい。

とっぷう

アクワイアーサクラ:さいえんすじゃらん

キットの内容:5ml注射器、シリカゲル、アセトン10ml、ヘキサン10ml、ヘキサン:エーテル6:4液3ml、エーテル3ml、スポイト、セルロースパウダー