ミツバチはだめです。すぐ周辺にへばりつきます。クマバチは飛行能力が高そうに見えますが、多分小さな空間ではその能力を発揮できないのだと思います。実験にはハナアブが良い。

第二十三回 メダカの走流性 流れの方へ泳ぐ

アクワイアーサクラ:さいえんすじゃらん

メダカは水の流れに逆らって泳ぎます。そうすると体のどこかに水の流れる方向を検出する器官がないといけません。どこなんでしょうか。@目 A側線 Bその他 一体、どこなんでしょう。
 この実験は暗い部屋で行ってください。多分、蛍光灯はついていてもかまわないと思います。水槽の回りの背景が変わらないようにしてしまいましょう。
 
マグネッチクスタラーの上に白い画用紙(何色でもかまわないと思いますが模様がない紙)を置いてください。その上に水槽を置きます。攪拌子を入れて回転させましょう。水が回転を始めます。メダカは水の流れに逆らって泳ぎ始めます。走流性を確認したら、模様のない紙(黒い紙を使っていますが白色でもかまわないと思います)で周囲を覆ってください。メダカは完全に水に流されてしまいます。
きっと水の流れを認識する特別な器官はないのではないかと思います。視覚が頼りです。

 
実際に夜どうしているか知りませんが、メダカは夜は水草や石の影にへばりついているいるしかありません。流されたら夜の間は戻れません。アシナガハチは夜は攻撃に出てくることはありません。暗いと飛べないからです。どうして飛べないのでしょうか。太陽が出ていないと上と下が分からないからです。夜間攻撃に出ると地面に落ちてしまいます。

gakkenキッズネットの記述に次のようなものがありました。


メダカは、でまわりの景色けしきているだけでなく、みずながれをからだ表面ひょうめんにある「側線そくせん」という感覚かんかく器官きかんかんるよ。そのため、1の実験じっけんのようにまわりの風景ふうけいわっていなくても、みずながれをかんり、ながされないようにながれにさからっておよぐんだ。

かんしゅう:岡山大学おかやまだいがく竹内たけうち秀明ひであき准教授


 実際にやってみてください。周囲の景色が変化しない環境で水流を作ると水に流されてしまいますよ。水流をどこかで認知しているとは思えない結果になると思います。ついでにもう一つ。水を回転してください。メダカは水の流れに逆らって泳ぐはずです。それはそのままにしていると周囲の景色が変るからです。なので、背景を流れと同じ方向へ変えると、メダカは流れと同じ方向へ泳ぎます。水の流れを側線で感知して走流性を示しているかどうか疑問です。さらに言えば、背景を上下に動かすとメダカは上下に浮いたり沈んだりします。

背景が見えないとメダカは流されてしまいます。

メダカ(グッピー)の走流性
背景が見えなければ流れに身をまかせるしかありません

流れに逆らって泳ぎます。そう見えます。

とっぷう

時計廻りに水が流れています

ハチは風に向かった方へ姿勢をとり、風に逆らって飛ぶだろうと思います。多くの生き物はバックは移動は苦手です。もし流れや風と同じ方に姿勢をとれば、簡単に流されてしまいます。