藍染液の調整
@インジゴ約 0.2gに水10mlを加え、NaOHを約2gを加えて温浴中で70から80度に暖めながら溶かす。
Aこれを湯50mlを加えて暖めながらハイドロサルファイト3gを入れてかき混ぜながら溶かす。色が退色してうす緑から無色にする。
この割合で1L程度の染色液を用意する。
染色
@糸や輪ゴムで布を縛る。A布を折りたたんで板で強く挟む。
Aこの布を染色液に数分入れて染色する。よく絞って空気にさらすと青色に染まる。最後に水洗いをしてアルカリ分を流しだす。

これで藍染めができますが、さて還元型インジゴは酸素で青色になります。光合成では酸素が発生します。この酸素で還元型の薄緑のインジゴに水生植物を入れて光合成をさせると青色に変化してきます。ただ空気中の酸素でも青変するので、空気と遮断する必要があります。・・・昔よく使われましたが、苦労の割りに結果はたいしたものになりませんでした。でもやり方が悪いだけかもしれません

第十五回 藍染め、染め物の科学

アクワイアーサクラ:さいえんすじゃらん

オレンジUによる染色

絹、羊毛、ナイロン・・・プラスやマイナスに電気を帯びている部分がある。・・・プラスやマイナスに電気を帯びている染料によく染まる

絞り染め

板染め

蝋纈染め・・・ビーカーに蝋を(普通の蝋燭でかまわないと思います。)入れて、ホットプレート上で解かしておきます。布の裏までしみ込むようにたっぷり蝋を使って書いてください。蝋が固化したら60℃ぐらいに保温した藍の染め液に数分つけて染めてください。絞ってしばらく乾かして青くしてください。実験室はこれからが大変です。蝋を温水で溶かし流さなければいけません。実験室が汚れますが、諦めてください。

合成染料サフラニン(上)、メチルグリーン(下)でいろいろな布を染めてみました。アクリルの布は染まりません。

タマネギ染めは黄色に染まります2L程度のビーカーに1L程度の水を入れてタマネギの皮を入れて煮込んで染色液を作ります。媒染剤としてミョウバンをよく使いますが、なくてもよく染まります。

アクリル・・・マイナスに電気を帯びた部分がある。・・・マイナスに電気を帯びた染料では染色は出来ない。

染め液が体についたらすぐ水洗いをしてください。目に入ったらもっと急いでまず流水で洗ってください。衣服につくと多分取れません。エプロンが必要です。

ポリエステル・・・プラスにもマイナスにも電気を帯びている部分がない。・・・電荷を持っている染料だからという理由では染まらない。

とっぷう

オレンジUは化粧品に使われるようですが、詳しいことはよく知りません。水溶液中ではマイナスに電気を帯びているようです。この染料で染色出来る物は何でしょうか。確かめてみましょう。

すみませんが、今のところオレンジUが入手できていません。青インクで実験したいと思います。しかし青インクの成分をよく知りません。

藍染め タマネギ染め・・・