アサガオの蔓です。蔓は右手で持って反時計回り(のの字の反対=ねじが抜ける))に捻じれています。蔓は左巻きです。(上)

ヘクソカヅラの蔓です。時計方向へ捻じれています。蔓は右巻きに巻き付きます。

山芋の蔓です。右手でつまんで反時計方向へ捻じれています、
蔓は左巻きです。

アサガオの蔓は南半球でも何処でも左巻き

この巻き方を左巻きと言ったり、右巻きと言ったり、混乱を極めていますが、昔の人が言った表現に従います。昔の人だから左巻きと言うことにします。もし蔓の先端で細胞が分裂して成長していくのであれば、右(時計回り)に巻きながら伸びていくと表現するのが正しいかもしれない。根側から先へ伸びていくとみれば右回りです。蔓の先端から根の方へ伸びていくと見ても右巻きです。

 さて、最後に蔓は捻じれている。時計回りに捻じれるか、反時計回りに捻じれるかだ。捻じれ方によって、蔓の巻き方が違ってくる。さて、捻じれ方向の違いは遺伝的に決まっている。それなら進化のいつそうなったのだろうか。右に巻き付く蔓と左に巻くつく蔓は何か意味があるのだろうか。ウドは暗闇で育てると黄色で柔らかく育つ。先が何かにあたると蔓のように螺旋を描く。普通蔓にならないものでも捻じれて巻き付くように育つことがある。捻じれて曲がるという育ち方は一般的なことかもしれない。

 アサガオの蔓はどんなアサガオでも左巻きです。上から見るか茎から見上げるかによって左巻きとか右巻きとかの論争がありますが、どうでも良い。巻き方はすべて同じです。多分南半球のアサガオでも同じだと思います。先端の接触部のオーキシンの量が減少し、反対側の伸長が促進されて巻き付いていくとされてきました。でも、それはおかしい。それなら右巻きと左巻きが同数あっても良い。全く説明が間違っているのだろうと思う。アサガオの巻き方はアサガオの構造上の遺伝要因によって決まっているのだろう。随分長い間こんがらがって、なかなか説明が出来ませんでした。が、そろそろ確信を持てるようになってきました。蔓の捻じれ構造が蔓の巻き方を決めているのだと思います。植物でなくてもひも状の物なら捻じれば螺旋状に巻き付いてきます。間もなく冬を迎えます。蔓は枯れていきます。枯れると蔓の捻じれ方がよく分かるようになります。右手で蔓を持って時計方向へ捻じれている。反時計方向へ捻じれている。これで蔓の巻き方は全く反対になってきます。
 水の移動によって膨圧が変化すると、捻じれの回数が変わる。その時蔓が巻き付いたり解けたりが出来るのだろう。巻きひげは電気刺激でもグルグル巻きになる。吸水力が変化して捻じれの回数が変化するのだと思う。アサガオの巻く機構も原則、同じだと思う。ヘクソカズラのような右巻きの蔓が少ないので、やや問題があるが、カメラを持ってしばらく証拠写真を集めようと思っている。最後に捻じれてできている紙ひもを水に漬けると紙ひもが支柱に巻きついていくが、捻じれ方向と巻き付き方が植物とは違うように思えるが、その理由を。。

面白い実験でたしかめる生物の不思議