*タマネギを水で浸したビーカーの上において発根させる。(このとき工夫をしてエアーレイションするとよく発根します)根が数センチ伸びたら、根端1cmほど切り取る。
*切り取った根端はエタノール:酢酸=3:1の液に約30分ほどつけておく。
*上記の根を70パーセントエタノール液中で保存する。これで1年ほどは保存が可能です。
*エタノール保存をした根端を酢酸オルセイン:塩酸(1N)=9:1液に12から24時間浸けて解離、染色をする。
(ここまでは岐阜県生物研究会実験書による。このまま水性ニスに封入するとニスが変質することがあります。)
*根端を水の入ったシャーレに数分入れて静置して洗う。右の写真はこれを水性ニスを使ってプレパラートにしたものです。きれいに分裂像が見えたのですが、数日で染色がぼけてきてしまいました。
*ギムザ液(など)に1時間ほど浸して染色する。
*染色した根端をスライドグラスに置き、先端5mmほどを切り取り残りは捨てる。ろ紙で水をできるだけ吸い取り、水性ニスを1、2滴かける。
*カバーガラスを空気が入らないようにかける。
*カバーガラスを押し付けて、根端を押しつぶして広げる。ポリ注射器のピストン部分を使うとうまくいきます。
時々ゴム部分でたたき、少しカバーガラスを浮かせる。反対側の平らな部分で少しカバーガラスをずらせるつもりで押し付ける。もし、カバーガラスをかけるときに空気が入ったときはこの操作時に気泡を押し出すようにするとよい。これで永久プレパラートができると思いますが、染色液はもう一度効果的なものを探すといいかもしれません。ついでに、市販のウニの発生段階標本を永久プレパラートにしてみました。
右の2枚の写真はウニのプリズム型幼生の永久プレパラートです。染色はメチルグリーンを使いました。
ネギの種をよく水をしみ込ませた脱脂綿の上に蒔く。23度で2日ほど発芽させ1cmほど根を伸ばす。
酢酸オルセイン:1N塩酸=7:3混合液で根を解離、染色して押し潰し法で観察する。水性ニスで封じ込めて永久プレパラートにするには塩酸を洗い流しておく必要があるかもしれない。やっていません。
簡単な細胞分裂の永久プレパラート作りに
チャレンジ
このプレパラート作りは自分で作ったものを大切に保存しておきたいと思う若い人達の心を応援したいと思って実施しています。