ハナビラオニダニ 春、6月頃までに産卵され、6月ごろ多数の幼虫、成虫が出現した。卵は長径160μm、幅90μm程で松ぼっくりの割れ目のところにかなり強固に埋め込まれるように接着していた。春産卵されたものは7月から9月の始めまでに成虫となったが、その年には新しい幼虫は出現することはなかった。ただ野外で採集したものでは9月ごろにも幼虫が成育していた。発育過程は完全には観察できなっかた。始めの2回の休止期までは早く、観察も容易であったが、後半の発育は遅く十分観察ができなかった。成虫となった個体は10月ごろ、くぼみや松ぼっくりの割れ目等に入り込みほとんど活動を停止した。休止期の体長は幼虫で250μm、第一若虫で320μm、第二若虫で420μm、第三若虫で520μmほどであった。孵化してから成虫に達するまでの時間は約66日であった。

ふ化→(8日)→前幼虫で240μm、休止期(4日)脱皮→(8日)→第一幼虫で、320μm、休止期(6日)脱皮→? →第二若虫で420μm、休止期(?日)脱皮→( 日)→第三若虫で520μm(?日)脱皮:成虫 66日
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土壌中のダニの成長については日本ではまだほとんど観察されていません。ここに何種類かのダニの卵、幼虫(脚は3対しかありません)、若虫、静止期等の様子の写真を載せました。大抵の観察は1つの卵から観察を続けています。ただし餌は妥当であったかどうかはわかりません。生育環境が妥当であったかどうか分かりません。しかし、1種ごとに確認がしてあります。オニダニの卵表面では繊毛の激しい運動を観察しました。ヤマトモンツキダニの生殖門に異様な突起物を見ました。まだまだ観察ができそうな分野です。実験へ
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