中ア県教育長は今年度から教員に夏休み中の年休取得を促し幅広い研修の受講を可能とする「夏休み充電宣言」を全国に先駆けて始めると明かしました。そのうえで「心身の休養をはかり、研修を受けて自分を磨くことは子どもたちの成長や教員を増やすことにつながる」
 ネットに上がっていたニュースだ。これで教員のブラック雇用状態が解消されて、教員希望者が増えると本気に考えているとしたら、開いた口が塞がらない。馬鹿じゃ。今までと全く変わらない。夏休み中の年休消化を促すのか。そもそも年次休暇ってなんだろう。体調とか自分の都合とかを考えて特に支障が無ければ自由に取れるものだと思っている。4月でも、9月でもいつでも取れるものだと思っている。夏に特別充電休暇なら話は分かる。これね。なんか、余分に休みを与えているように見えるが、じゃあ、普段のボランティアブラック残業は放置のままなのかよ。小手先の聞こえの良い制度を導入してその場しのぎにしてきた。今そのつけがやってきたのだろう。
 昔、中学校と高等学校の人事交流で赴任してきた中学校の先生に用事があった。多分夜9時か10時過ぎだったと思う。どんな急用だったのか全く覚えていない。が、電話をした。「まだ帰ってきていません。」「いつもです」「先生。聞いてください」全くなんだったのか分からなくなった。奥様にお会いしたことも話をしたこともなかったが、奥様の苦情を一時間ぐらい聞いた。でも、まだ帰らなかった。当時から中学校の先生はこうだった。高等学校はこれほどでは無かった。が、しかし、だんだん、高等学校も中学校と同じになってきた。そもそも勤務時間ではない昼休みについても縛りがつくようになってきた。年休の取得には理由は言わなくても良かったのに。やがて、聞いても問題はないなどと管理職が言うようになってきた。無言のなんたらじゃ。格下のものが、答える義務はありませんなどと言わないといけなくなってきた。半分喧嘩じゃ。
 高等学校では授業は教科担に任された。教室は言うなれば神聖な場だった。校長でも、授業中の教室に入るには事前に教科担の許可が必要だったと思う。教室に入室するときは校長でも必ず礼をしてから入室してきた。でもそれは昔の話だ。、子供の授業参観日に学校へ行った。ついでにぐるりと全部のクラスを見て回った。校長らしき女性教諭が、勤務評定のような用紙を持って何やら書き込みながら、難しい顔をして睨みつけるようにして歩いていた。僕は見る方向が違うと思った。生徒達を見たら良い。
 年間授業計画なんか作ったことは無かった。授業の指導案なんか作ったことはなかった。授業は生きているって僕は思っている。いつどんな質問が来るか分からない。脱線する必要だってある。今知りたいことが生徒にあるなら今が大切だ。明日じゃしょうがない。・・・知らないうちにこんな業務や計画や反省文書だらけになってきた。
 ついでだ昔土曜日が休日になった時、この日に部活動の予定を組むと拒否られた。家庭の日だと言われた。そうなんだってずーっと思っていたが、だんだんなし崩し的に、なんでもありのボランティア奉仕の日になってきた。土曜日も日曜日も。あのお〜。日本のやり方だ。とりあえずその時のハードルを超えれば良い。そのうち・・・。そうやってきた。つけが溜まる。福祉事業の多くがそうやって先延ばしされてきたのじゃないかと思っている。一時的にとりあえず、って、・・・地域社会ではもう決められて恒例の、税金のような集金となっている。誰かが住みづらい世の中だと言った。角も立つかもしれないが、最近は槍が飛んでくる。皆生きづらいから。
 ネットや中央では教員のブラックを問題にしている。けれども現場は全く改善しようともしていない。0時間目とか7時間目を設定しようとしている学校があると聞いている。