アサガオの蔓の巻き方は螺旋になっている内部構造で決まる

タコひもを普通に(左手にひもの端をもって右手で手前に捻じる)捻じる回数を増やして自然に串に巻きつけたものです。アサガオの巻き方とは違います。右巻きになっています。(支柱を右手で親指を外に出してくそ握りをした時に親指が示す方向)
 タコひもを左手に持って他端を右手で向こうへ捻じるとひもの捻じれは反対になります。同じように串棒に巻き付かせると左巻きになります。

これは山芋の仲間の蔓です。先がたえず捻じれています。左端をもって他端を手前に回転するとこうなります。タコひもなら支柱に右回りで巻き付きます。


この山芋は左巻きでした・

 けれども蔓の巻く力と巻き方は、蔓の内部構造が螺旋状にできていることが原因だと思います。どう説明しましょうか。

これでは説明しようがありません。ピンチです。

これはアサガオの蔓をアルコールに浸して出して乾燥させたものです。タコひもに相当します。

左手で蔓の端を持って右手で手前に捻じるとこのようになるはずです。タコひもの捻じれ方と同じです。

支柱に巻き付けると右巻きになるはずですが、アサガオは左巻きです。(左手で親指を外に出して支柱をくそ握りをした時の親指が示す方向です。)


 予想道理にはまだ説明はできませんでした。今まで教科書では蔓が巻くのは成長の差で説明してきました。けれどもこれで成長がなくても、回転ができることは分かりました。つるが巻く力は成長じゃなくて力だと思う。内部構造が捻じれていれば、水が移動して捻じれが解ければ蔓の先が回転します。、さて、もうこれで良いだろうと思ったが、それでもと思って、紙ひもを求めて100円ショップとホームセンターへ行ってきた。こんな紙ひもはもう売っていなかった。もっと品質の悪いものか、もっと高級の紐しかなかった。きっとあの頃の製造会社はもう日本にはないのだろう。もうないかもしれないと思ったが、別のホームセンターへ行ってきた。ふ〜む。ちょっと違うかもしれないが、そこそこ、これかもしれないと思う紙ひもがあった。買うのはもったいないから、見るだけにした。山芋やアサガオの蔓の捻じれ方と同じだった。左手に片方をもって他方の端を右手で手前に捻じると紙ひもやアサガオの捻じれ方になる。タコひもも同じ捻じれ方だ。このねじれ方の紐を支柱に巻き付かせるといずれも右巻きになるのだろう。が、上の写真のように捻じれが解けると左巻きに巻きついていく。

これは紙ひもです。ひもは捻じれていますが、ねじれ方はたしかめていません。細い棒に括り付けて水に浸けると、紙ひもに水が浸み上がっていきます。するとねじれがはどけて回転します。ひもの巻き付き方は左巻きでした。アサガオの蔓の巻き方と同じです。